短期予報解説資料を読もう!24年9月18日

おはようございます🌤️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう!

目次

短期予報解説資料 2024年9月18日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料2024年9月18日03時40分発表(抜粋)

1.実況上の着目点

① 大型の台風第14号は、日本の南を西北西進。台風周辺からの暖湿気の影響で、南西諸島付近の海上では、雨雲が発達し、局地的に1時間20mm程度の雨量を解析。雷を多数検知。

「大型の台風」とは、風速 15 m/s以上の半径が500 km以上~800 km未満の台風のこと。

やや強い雨・・・1時間雨量が10mm以上20mm未満
強い雨・・・1時間雨量が20mm以上30mm未満

② アリューシャン近海の低気圧から前線が三陸沖にのびている。


③ 太平洋高気圧が日本の南に張り出しており、その縁辺を回る下層暖湿気が本州付近に流入し、大気の状態が不安定となっている。西日本の太平洋側では、局地的に1時間30mm程度の雨量を解析。雷を検知。

強い雨・・・1時間雨量が20mm以上30mm未満
激しい雨・・・1時間雨量が30mm以上50mm未満

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項②の前線は、18日朝には日本海にのびて、19日にかけて東北地方~日本海に停滞する。20日は、前線上の北海道付近にキンクが発生し東進。

また、18日の夜には、サハリン付近で低気圧が発生し、19日朝にかけて千島近海に進む。19日夜には、別の低気圧が日本海北部で発生し、20日にかけて北海道付近を通過する。これらの低気圧やキンクの影響で、北海道地方では19~20日にかけて、前線に向かって流れ込む1項③の高気圧の縁辺を回る下層暖湿気の影響で、西日本~東北地方では20日にかけて、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所がある。西日本~東北地方では20日にかけて、北海道地方では20日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒。西日本~東北地方では20日にかけて、北海道地方では19~20日は、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。

FSAS48 地上予想天気図 9月19日21時JST

激しい雨・・・1時間雨量が30mm以上50mm未満


② 1項①の台風第14号は、日本の南を西北西進し、18日に南西諸島に最も接近する。19日には東シナ海に進み、その後、華中で熱帯低気圧に変わる。

ダチョン

こないだの台風13号と似たパターンだね。

南西諸島~西日本では、台風本体や台風周辺の下層暖湿気の影響で、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所がある。南西諸島~西日本では20日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。また、南西諸島では19日にかけて、台風の接近に伴い非常に強い風が吹いて、波が高くなり、大しけとなる所がある。うねりを伴った高波に警戒し、強風に注意。

激しい雨・・・1時間雨量が30mm以上50mm未満


③ 西~東日本では、18日は、500hPa 5940mの上空の高気圧に覆われて、晴れて気温が上昇し、猛暑日となる所がある。熱中症に注意(熱中症警戒アラート参照)。

500hPa予想図

背の高い高気圧に包まれて天気のいいところが多そうです。天気予報では、お彼岸から涼しくなるということなので、これが今年最後の猛暑をもたらす高気圧になるかもしれませんね。この先はようやく秋の気配がやってくるのかもしれません🍂

また猛暑になった場合、強い日射による上昇気流により午後からの雷雨に注意が必要です。

5940mの背の高い高気圧は、20日くらいまでは日本付近に居座りそうですが、それ以降は少しずつ日本から離れていきそうです。夏もさよならだね( ; _ ; )/~~~

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項[量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):沖縄150、九州南部・奄美120mm。

② 波浪(明日まで):奄美・沖縄7、九州南部6、四国・九州北部4、近畿3m。

③ 高潮(明日まで):大潮の時期。南西諸島~東日本では、注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

「台風第14号に関する情報(総合情報)」を5時頃に発表予定。

終わりに

今日は都心で35℃以上の最高気温を記録し、統計開始以来、最も遅い猛暑日となりました。今までで最も遅い猛暑日は1942年9月12日だったので、82年ぶりに記録更新となりました。1942年と聞いて、戦争中でもしっかりと記録をとり、それを残していた気象職員の方々に思いを馳せてしまいました。でもすごいですよね。パソコンもインターネットもない時代に記録をきちんと残して戦火にも耐えたなんて。

週間天気予報を見るともう少し暑い日が続きそうですが、だんだんと秋が近づいていることも感じます。秋は街を歩きやすいので大好きな季節ですが、夏が長かった分、秋が短くてすぐ冬になってしまうという話も。゚(゚´Д`゚)゚。

短い秋でもしっかり堪能したいですね。秋といえば金木犀。金木犀の匂いが好きすぎて金木犀の香りのお線香を一年中焚いてます。

陸地に相当温位が高いところが!ヒートローかな?

850hPa等相当温位線 9月18日21時JST 予想図

オレンジ色の345Kの等相当温位線のなかに陸地にぽっこりと348Kのさらに高相当温位のエリアがあります。これは熱的低気圧(ヒートロー)でできたものと思われます。熱的低気圧とは、昼間に陸地が日射により熱せられ、その上昇気流によって陸地上にできた低気圧のことです。

昼間に湿った海風をたくさん集めて湿っているのでしょうか。でもこの天気図は夜の21時のものなのでヒートローがこんな時間まで残っているものなのかよくわかりません(๑>؂<๑)⭐︎てへ

関東地方の悪天候により成田空港への到着機が大きく迂回

海からの暖湿気の影響で、夕方の関東地方はとても蒸していました。温かく湿った空気の影響か特に北関東から悪天候が広がりました。

画像
出典:気象庁

上の図は18時10分の雨雲の動きです。茨城県と栃木県の南側に赤色で1時間に50mm以上の降水強度の強いエリアがありますね。おそらく積乱雲が発達し雷も発生している状態でしょう。飛行機が入ると大きな揺れで乗員乗客が怪我をしたり、飛行機が損傷を受けたりする危険なエリアです。

下の画像は、同じ時刻の飛行機の状態です。

画像
出典:flightradar24

韓国や北海道から成田空港へ向かう飛行機は、平常時は茨城県の海岸線沿いに成田空港へ南下しますが、上の画像では海上に大きく東へ出てから成田空港の滑走路へ南から進入しているようです。雷雲を意識して避けているように見えますね。普段とは違う飛行機の流れのようですが、滑走路へ向かってきれいなラインができています。

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