短期予報解説資料を読もう!24年9月25日

おはようございます☁️

今日も気象庁の短期予報解説資料を読んでいきましょう!

目次

短期予報解説資料 2024年9月25日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料2024年9月25日03時40分発表(抜粋)

1.実況上の着目点


① アリューシャンの南を東北東進する低気圧から日本の東に前線がのびている。

ASAS天気図(編集あり)


② 日本の南を熱帯低気圧が東進。近傍では積乱雲が発達し雷を検知。西日本の太平洋側を西進する気圧の谷に向かって、熱帯低気圧周辺の下層暖湿気が移流、九州南部で強い雨を解析。


③ 華中の高気圧と沖縄の南の高圧部との間で、南西諸島は気圧の谷となっている。②の熱帯低気圧に向かって南シナ海から流れ込む下層暖湿気の影響で、大気の状態が不安定となり、雷を検知、非常に激しい雨を解析。


④ 千島近海を東へ移動する高気圧と①の前線や②の熱帯低気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、北~西日本の太平洋側を中心にやや強い風や強い東寄りの風が吹き、波が高くなりしけている所がある。

予想天気図降水量 3時間, 2024/09/25 12:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com


2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項②の熱帯低気圧は26日にかけて日本の南に停滞する。1項②の気圧の谷は25日は東シナ海に進んで不明瞭になる。また、1項③の気圧の谷は26日にかけて沖縄の南に南下し、26日夜までにこの位相上に熱帯低気圧が発生する。これらの熱帯低気圧周辺や気圧の谷に向かう下層暖湿気の影響で、西日本では25日は、南西諸島では26日にかけて、大気の状態が不安定となり、雷を伴って激しい雨が降り大雨となる所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風、局地的には竜巻などの激しい突風に注意。

出典:気象庁(編集あり)


② 東日本を東進する500hPa 5820m付近のトラフに対応して、25日朝までに1項①の前線上に低気圧が発生し、前線は日本の東では不明瞭になる。この低気圧は、26日にかけて日本の東を北東へ進む。低気圧周辺の下層暖湿気の影響で、伊豆諸島や東日本の太平洋側では、大気の状態が不安定になり、雷を伴って激しい雨が降り大雨となる所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風に注意。

500hPa 2024年9月24日21時JST

トラフがわからなくてごめんなさい😭


③ 1項④の高気圧は、25日は千島の東に、26日はアリューシャンの南に移動する。この高気圧と2項①の熱帯低気圧や2項②の前線及び低気圧との間では気圧の傾きが大きくなり、太平洋側を中心に吹送・吹続の長い東よりのやや強い風や強い風が吹いて、うねりを伴って波が高くなり、しける所がある。強風やうねりを伴う高波に注意。

25日の天気図の左下にある低気圧(1008hPa)と千島の東にある高気圧(1030hPa)との差は、1030 – 1008 = 22hPa ですが、26日の天気図では高気圧(1032hPa)と低気圧(1006hPa)の差は26hPaにまで広がり、気圧傾度が大きくなっているのがわかります。気圧傾度が大きくなるということは風が強く吹くということです。

やや強い風・・・風速が10m/s以上15m/s未満の風。
強い風・・・風速が15m/s以上20m/s未満の風。

しける・・・波高が4mをこえ6mまで

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項[量的予報等]

①雨量(06時からの24時間):多い所(100㎜以上)は無い。

②波浪(明日まで):関東・伊豆諸島・近畿・四国・九州南部4、北海道・東北・東海・九州北部・奄美3m。

出典:気象庁

③高潮(明日まで):東日本では注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

短期予報解説資料 2024年9月25日15時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料2024年9月25日15時40分発表(抜粋)

四国の南にあった熱帯低気圧は、25日正午ごろ台風16号になりました。名前は、シマロン。フィリピン提案の名前で「野生の牛」という意味だそうです。🐂今後の動向に注意しましょう。

1.実況上の着目点


① 東日本を東進する500hPa 5820m付近のトラフに対応して、伊豆諸島の南海上を低気圧が北東進。低気圧の近傍では積乱雲が発達し雷を検知。

500hPa 9月25日9時(JST)


② 25日12時に日本の南で台風第16号が発生、ゆっくり西北西進。台風周辺や千島の東にある高気圧の縁辺を回る下層
暖湿気によって、対馬海峡や南西諸島では大気の状態が非常に不安定となっており、雷を検知、海上を中心に非常に激しい雨を解析。

非常に激しい雨・・・1時間雨量が50mm以上80mm未満


③ ②の高気圧と②の台風との間で気圧の傾きが大きくなり、北~西日本の太平洋側を中心に強い風が吹き、波が高く、しけとなっている所がある。


2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の低気圧は、26日にかけて日本の東を北東へ進む。低気圧周辺の下層暖湿気の影響で、伊豆諸島や東~北日本の太平洋側では、大気の状態が不安定になり、雷を伴って激しい雨が降り大雨となる所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風に注意。

予想天気図降水量 3時間, 2024/09/25 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com


② 1項②の台風は、26日朝にかけてゆっくり西北西進し、その後向きを変えて北進し、27日は衰弱しながら日本の南を北東へ進む見込み。また、26日夜までに沖縄の南に新たに熱帯低気圧が発生し、ゆっくり西進する。台風及び熱帯低気圧周辺や1項②の高気圧縁辺を回る下層暖湿気の影響で、西日本では25日は、南西諸島では26日にかけて、西日本~北日本太平洋側では27日、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴って激しい雨が降り大雨となる所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風、局地的には竜巻などの激しい突風に注意。

③ 中国東北区付近にある500hPa -15℃の寒気を伴った5700m付近のトラフが26日夜に沿海州付近に進む。1項②の高気圧は、25日は千島の東に、26日はアリューシャンの南に移動する。上空の寒気と高気圧縁辺を回る下層暖湿気により大気の状態が不安定となり、雷雨となる所がある。北日本では26日は落雷や突風、急な強い雨に注意。また、高気圧と2項①の低気圧や2項②の台風との間で気圧の傾きが大きくなり、太平洋側を中心に、東よりの強い風が吹いて、うねりを伴って波が高くなり、しける所がある。26日にかけて強風やうねりを伴う高波に注意。


3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。2項②の台風や熱帯低気圧の発達については、予想に不確実性がある事に留意。

4.防災関連事項[量的予報等]

① 雨量(18時からの24時間):多い所(100㎜以上)はない。

② 波浪(明日まで):関東・伊豆諸島・九州南部・奄美4、北海道・東北・東海・近畿・四国3m。

③ 高潮(明日まで):東日本では注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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