短期予報解説資料を読もう!24年9月26日

おはようございます☀️

日本の南で台風16号が発生しましたね。台風としてはあまり強くなくても、遠くにあっても、局地的な豪雨を降らせる要因になったりしますので、動向を引き続き注視していきましょう。

それでは今日も気象庁発表の短期予報解説資料を読んでいきましょう。

目次

短期予報解説資料 2024年9月26日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料2024年9月26日03時40分発表(抜粋)

1.実況上の着目点


① 台風第16号が日本の南を、ゆっくり西進。台風周辺の下層暖湿気の影響で、南西諸島では大気の状態が不安定となっており、雷を検知し、海上を中心に激しい雨を解析。

出典:気象庁


② 日本の東を低気圧が北東進。東北太平洋側及び関東甲信地方では低気圧北側の東寄りの風の流入で、5mm前後の雨を解析。


③ 千島の東の高気圧と②の低気圧との間及び①の台風周辺では気圧の傾きが大きくなっており、西~北日本の太平洋側及び南西諸島では強い風が吹き、波が高く、しけとなっている所がある。

強い風・・・風速が15m/s以上20m/s未満の風。

しける・・・波高が4mをこえ6mまで

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 1項①の台風は、日本の南を26日は北西進、27日は北東進し、27日朝までに熱帯低気圧化し、その後不明瞭になる。また、27日朝までに東海道沖で別の温帯低気圧が発生し、27日夜には関東付近に進む。東日本太平洋側では、熱帯低気圧や温帯低気圧周辺の下層暖湿気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴って非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。東日本太平洋側では27~28日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。

② 北日本では、1項②の低気圧周辺及び2項①の温帯低気圧周辺の下層暖湿気の流入や、26日夜に沿海州付近に進む500hPa-15℃以下の寒気を伴う5700m付近のトラフの影響で、大気の状態が非常に不安定となる。北日本では28日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょう、急な強い雨に注意。


③ 南西諸島では、2項①の台風の周辺や、26日夜までに沖縄の南で発生する熱帯低気圧周辺の下層暖湿気の影響で、大気の状態が不安定となり、雷を伴い激しい雨が降り大雨となる所がある。南西諸島では28日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風に注意。

出典:気象庁(編集あり)

激しい雨・・・1時間雨量が30mm以上50mm未満


④ 1項③の高気圧と2項①の低気圧との間、及び28日夜に沿海州付近に移動する高気圧と2項②の低気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹いて、うねりを伴って波が高くなり、しける所がある。南西諸島では27日にかけて、西~北日本では28日にかけて、強風やうねりを伴う高波に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項[量的予報等]


① 雨量(06時からの24時間):多い所(100㎜以上)はない。


② 波浪(明日まで):九州南部・奄美4、北海道・東北・関東・四国・沖縄3m。

③ 高潮(明日まで):東日本では注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

FXJP854天気図を見よう

空気がどれだけ暖かく湿っているかを見るために、850hPaの相当温位を見てみましょう。相当温位は数字が高いほど暖かく湿った空気となります。

オレンジ色の線が345K(ケルビン)で相対的にとても暖かく湿った空気といえます。夏場は日本本土まで張り出してきていましたが、最近は南に後退していて夏の終わりを感じます。

26日21時の図(左上)では、九州の南に赤いエリアが見えます。ここは354K以上の相当温位が非常に高いエリアで、台風16号に対応したエリアになります。台風は暖かく湿った空気の塊ですから相当温位も高く出ますね。ただ台風16号は台風としては長続きしないようで、徐々に力が衰えていくようです。

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