短期予報解説資料を読もう!24年10月7日

おはようございます🌞

今日も気象庁発表の短期予報解説資料を読んでいきましょう📙

目次

短期予報解説資料 2024年10月7日03時40分発表

出典:気象庁

1.実況上の着目点


① 中国東北区には500hPa -15℃以下の寒気を伴った 5640~5700mのトラフがあって、 南東進。

出典:気象庁(編集あり)

② 前線が東シナ海から本州付近にのびている。 前線に向かって日本のはるか東に中心を持つ高気圧の縁辺から下層暖湿気が流入し、 前線の近傍では、 大気の状態が不安定となっている。 西日本では、局所的に1時間に30~40mmの雨量を解析、雷を検知。

10月6日21時ASAS天気図 出典:気象庁(編集あり)

激しい雨・・・1時間雨量が30mm以上50mm未満

③ ②の前線近傍では、気圧の傾きが大きくなっている所があり、やや強い風が吹いている所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 1 項①の寒気を伴ったトラフは、深まりながら 8 日にかけて日本海中部へ南東進、9 日夜には北日本を通過する。1項②の前線は、7日朝にかけて本州付近を北上し、前線上の東北地方に低気圧が発生する。その後、前線は8日朝に関東地方沿岸~四国の南~南西諸島まで南下する。また、7日夜には宗谷海峡付近に低気圧が発生し、8日にかけてオホーツク海に進む。低気圧や前線に向かって下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある。西日本、北日本では、8日にかけて、東日本では9日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風、降ひょうに注意。北陸地方では、地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあり、雨雲が予想より発達した場合は、警報級の大雨となる可能性がある。


② 南西諸島では、2項①の前線や1項②の高気圧の縁辺から流れ込む下層暖湿気の影響で、大気の状態が不安定となる。南西諸島では、8~9日は、落雷や突風、急な強い雨に注意。


③ 8日夜に中国東北区付近に発生する高気圧が9日にかけて、サハリン付近へ北東進する。また、モンゴル付近にある高気圧が9日にかけて華北付近へ南東進。2項①の低気圧や前線と、高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、前線の近傍や北側では、強い風が吹いて、うねりを伴い波が高く、9日はしけとなる所がある。南西諸島と西~北日本では8~9日は、強風やうねりを伴った高波に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]


① 雨量(06時からの24時間):北陸地方・東海地方・近畿地方・中国地方100mm。

② 波浪(明日まで):関東・伊豆諸島・沖縄地方3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

300hPa天気図でジェット気流をみよう

出典:気象庁(編集あり)

上の天気図で点線で囲まれているエリアは、ISOTACH(KT)=等風速線を表しています。例えば「20」と書かれた点線に囲まれたエリアは、20ktの風が吹いているエリアということになります。等風速線は20ktごとに描かれており、上の図では特に速い速度のエリアを着色しています。

黄色のエリアは60kt、オレンジ色は80kt、赤色は100ktで着色しています。等風速線の速度の速いエリアを線で繋ぐと強い風が吹いている強風軸を解析することができます。青色の線が強風軸を表しています。強風軸でかつ気温分布が混んでいる場所はジェット気流の場所となります。

700hPa天気図

出典:気象庁(編集あり)

オレンジ色に塗られた場所は、日本周辺の700hPaの上昇流の位置です。オレンジ色のエリアを含めた編みかけのエリアは必ずマイナスの数字が書かれており、上昇流の強さを表します。例えば上の図の右下にある「-12」は-12hPa/hを意味し、空気が1時間で-12hPa分の高度を移動していることになります。上空に行くに従って、hPa(気圧)は減少していくため、「-12」とは、空気が12hPa分上昇することを意味します。

実用的には、1hPa/h≒0.3cm/sと換算し、-12hPa/h≒1秒間に3.6cmの上昇となります。

赤外画像(10月6日21時)

出典:気象庁
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