短期予報解説資料を読もう!24年10月13日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📕

目次

短期予報解説資料 2024年10月13日03時40分発表

主要じょう乱解説図

出典:気象庁

1.実況上の着目点


① 日本の東に中心を持つ高気圧があって東に移動。中国東北区にも高気圧があって東に移動。北日本から東日本太平洋側にかけて 2つの高気圧の鞍部となっている。

出典:気象庁

また、北日本付近は、500hPa で-24℃以下の寒気を伴ったトラフ、東日本付近は、500hPa で-15℃以下の寒気を伴ったトラフが通過している。このため北海道地方では、雷を伴った1時間20mm程度の強い雨、 伊豆諸島~潮岬の南では、雷を伴った 1 時間 40mm 以上の激しい雨を解析。

出典:気象庁(編集あり)

② 南西諸島付近では、①の2つの高気圧の縁辺を回る下層暖湿気の影響で、1時間30mm以上の激しい雨、先島諸島付近の海上では、1時間80mm以上の猛烈な雨を解析。


③ 千島近海には発達した低気圧があって北東進。この低気圧周辺を波源とするうねりの影響で、北日本~西日本の太平洋側では波が高くなっている所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 13日は、1項①の500hPaで-15℃以下の寒気を伴ったトラフが東日本を通過する。このため、大気の状態が非常に不安定となる。近畿地方と伊豆諸島では13日は、落雷や突風、急な強い雨、局地的には竜巻などの激しい突風に注意。

② 南西諸島では、13日はじめは1項①の2つの高気圧の縁辺を回る下層暖湿気、その後、15日にかけて日本海から日本の東に移動する高気圧の縁辺を回る下層暖湿気の影響で、大気の状態が不安定となる。落雷や突風、急な強い雨に注意。


③ 西日本日本海側では、15日は500hPaで-15℃の寒気を伴った5760m付近のトラフの東進に伴って、2項②の高気圧の後面から下層暖湿気が流れ込むため、 大気の状態が不安定となり、 九州北部地方では、局地的に雷を伴った激しい雨の降る所がある。 九州北部地方では15日は、 土砂災害、 低い土地の浸水、河川の増水に注意。西日本では、落雷や突風、急な強い雨に注意。

④ 15日は、アムール川下流付近の低気圧からのびる寒冷前線の前面に下層暖湿気が流入し、北日本では大気の状態が不安定となる。落雷や突風、急な強い雨に注意。


⑤ 1項③の低気圧は13日はカムチャツカの東に進む。また、前線が日本のはるか東から小笠原近海にのびる。この低気圧や前線と 2 項②の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、日本の東~日本の南では風が強くなる。この強い風の吹送距離や吹続時間が長くなって風浪が発達し、うねりも伴って波が高くしけとなる所がある。 北日本では13日は、 東~西日本太平洋側や南西諸島では15日にかけて、強風やうねりを伴った高波に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場は GSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4. 防災関連事項 [量的予報等]

①雨量(06時からの24時間): 多い所(100mm以上)はない。

②波浪(明日まで):伊豆諸島・沖縄4、北海道・関東・近畿・四国・九州南部・奄美3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

300hPa高層天気図 ジェット気流

出典:気象庁(編集あり)

700hPa高層天気図 上昇気流

出典:気象庁(編集あり)

850hPa高層天気図 相当温位

出典:気象庁(編集あり)
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