短期予報解説資料を読もう!24年10月29日

おはようございます🌧️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう。

目次

短期予報解説資料 2024年10月29日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料より抜粋

1.実況上の着目点


① 低気圧が千島近海と日本の東にあってそれぞれ東北東進。 前線が日本の東から日本の南にのびている。


② 日本海には移動性の高気圧があって東に移動している。 この高気圧と①の前線との間で気圧の傾きが大きく、 やや強い風が吹いて、 波が高くなっている所がある。


③ 大型の台風第 21 号がフィリピンの東を西南西進。 台風周辺の下層暖湿気の影響で、 沖縄の南では雷を伴って激しい雨を解析。 また、 台風と②の高気圧との間で気圧の傾きが大きく、 南西諸島では強い風が吹き、台風からのうねりも加わり波が高い所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 1項①の二つの低気圧は、この後一体化し、29日は前線が九州南部へのびる見込み。この前線に1項③の台風の周辺を回る下層暖湿気が流入し、 29日は日本の南をやや北上する。

また、 500hPaで5820m付近の正渦度域の影響を受けて、30 日朝までに前線上の伊豆諸島付近に低気圧が発生する見込み。低気圧や前線に向かって下層暖湿気の流入が続くため、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴い激しい雨が降って大雨となる所がある。南西諸島や伊豆諸島では30日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風に注意。


② 1 項②の高気圧は、29日は北日本を通過し 30 日にかけて日本のはるか東に移動する。この高気圧と2 項①の前線との間で気圧の傾きが大きくなり、やや強い風や局地的には強い風が吹き、波が高くなる所がある。西~東日本では30日にかけて、強風や高波に注意。


③ 台風第21号は、フィリピンの東を西進。このあと徐々に北西に進路を変え、31日から11月1日頃にかけて台湾に向かう見込み。南西諸島では、台風周辺の下層暖湿気の影響を受けて大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴って激しい雨が降り大雨となる所がある。31 日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。また、台風と大陸の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなるため、強い風が吹き、うねりを伴ってしける所がある。特に先島諸島では、非常に強い風が吹いて大しけとなる見込み。南西諸島では、31 日にかけて強風やうねりを伴った高波に注意。先島諸島では30~31日は、暴風やうねりを伴った高波に警戒。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

①雨量(06時からの24時間):伊豆諸島・東海100㎜。

②波浪(明日まで):沖縄7、伊豆諸島・東海・近畿4、関東・四国・九州北部・九州南部、奄美3m。

5.全般気象情報発表の有無

「台風第21号に関する情報(総合情報) 」を5時頃に発表予定。

300hPa ジェット気流

出典:気象庁(編集あり)

700hPa 上昇流域

出典:気象庁(編集あり)

850hPa 相当温位

出典:気象庁(編集あり)
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