短期予報解説資料を読もう!24年11月17日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📗

目次

短期予報解説資料 2024年11月17日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料抜粋

1.実況上の着目点


① 台風第25号は、16日15時に熱帯低気圧に変わり台湾付近でほとんど停滞。 熱帯低気圧周辺の下層暖湿気の影響で、 南西諸島では大気の状態が非常に不安定となっている。沖縄の南では雷を伴った激しい雨を解析。

出典:気象庁


② 潮岬の南海上に低気圧があって東北東進。低気圧に向かって流れ込む下層暖湿気や日本の東に中心を持つ高気圧縁辺の下層暖湿気の影響で、西~東日本の太平洋側では大気の状態が不安定となっており、関東の南海上で強い雨を解析。

予想天気図降水量 3時間, 2024/11/16 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com


③ モンゴル~中国東北区付近には500hPaで-30℃以下の寒気を伴うトラフがあって東進。対応する低気圧が沿海州付近にあって前線を伴い北東進。

出典:気象庁(編集あり)

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 1項②の低気圧は17日は東北東進。また、1項②の高気圧は17日は、日本の東を東に進み日本のはるか東に移動する。低気圧周辺や高気圧縁辺を回る下層暖湿気の影響で、大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある。西~東日本の太平洋側では 17 日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風、降ひょうに注意。

出典:気象庁


② 1項③の低気圧は、急速に発達しながら北東に進み、17日朝はサハリン付近、17日夜はオホーツク海まで進む。低気圧からのびる前線が北~西日本を通過。低気圧や前線に向かって下層暖湿気が流入し、大気の状態が不安定となるため、雷を伴った激しい雨や強い雨が降り大雨となる所がある。北~西日本では17日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。 また、 18~19日は、 前線通過後に冬型の気圧配置となり、 北日本では500hPaで-40℃(平年差-9℃)以下、850hPa で-15℃(平年差-10℃)以下の今季一番の強い寒気が流れ込むため、東日本日本海側では山地を中心に、北日本では平地でも積雪する所がある。積雪や路面の凍結による交通障害に注意。

500hPa 出典:気象庁(編集あり)
850hPa 出典:気象庁(編集あり)

③ 1項①の熱帯低気圧(17日朝までには消滅)周辺からの下層暖湿気や大陸から張り出してくる高気圧縁辺の下層暖湿気の影響で、南西諸島では引き続き17日は大気の状態が非常に不安定(18日は不安定)となり、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。

予想天気図降水量 3時間, 2024/11/17 06:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

④ 17日は、2項①の低気圧及び2項②の低気圧や前線の影響で、18~19日は、2項②の冬型の気圧配置となるため、気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹いて、波が高くしけとなる所がある。全国的に19日にかけて、強風やうねりを伴った高波に注意。

出典:気象庁
出典:気象庁

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100mm 以上)はない。

② 波浪(明日まで):沖縄5、北海道・東北・伊豆諸島・北陸・中国・九州北部4、その他広い範囲で3m。

③ 高潮(明日まで):大潮の時期。全国的に注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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