短期予報解説資料を読もう!24年11月18日

おはようございます☁️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📗

目次

短期予報解説資料 2024年11月18日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料抜粋

1.実況上の着目点


① 南西諸島は、 大陸の高気圧の張り出しに伴う東シナ海からの北東風と日本の南からの南東風による地上の気圧の谷となっている。気圧の谷に向かって850hPaθe336K 以上の下層暖湿気(17日 21 時の石垣島の高層観測で 850hPa θe344Kを観測) が流入して対流雲が発達、海上では激しい雨を解析。

出典:気象庁
出典:気象庁(編集あり)

② アムール川下流の500hPa 5100m付近に-42℃以下の寒気を伴った寒冷渦があって東進。対応してオホーツク海に発達中の低気圧があって寒冷前線が東日本~西日本を通過中。また、中国東北区の500hPa5400m付近には、寒冷渦を回る-30℃以下の寒気を伴ったトラフがあって東進。低気圧や大陸の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなっているため、全国的に風が強く吹いて波が高くなっている所がある。寒冷前線が通過した日本海では下層寒気移流が強まっており、17日21時の札幌の高層観測では850hPaの気温-6.9℃を観測。

出典:気象庁(編集あり)

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 沖縄地方では18日は、1項①の地上の気圧の谷が継続、日本の南から850hPaθ e336K以上の下層暖湿気が流入して大気の状態が不安定となる所がある。これまでの雨により地盤の緩んでいる所や増水している河川があるため、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風に注意。

出典:気象庁


② 1項②の低気圧は発達しながらオホーツク海を北上、低気圧からのびる寒冷前線が18日朝には、北日本~東日本を通過して千島近海~日本の東に進む。寒冷前線通過後の18日は、日本付近は大陸から高気圧が張り出して冬型の気圧配置となり、全国的に風が強まって波が高くなる。また、下層寒気移流が強まって 850hPa の気温は、北日本で-15℃、東日本で-6℃以下の今季一番の寒気が流入、東日本日本海側では山地を中心に、北日本では平地でも積雪となる所がある。

出典:気象庁(編集あり)

19 日午後は、高気圧が日本海に移動するため冬型の気圧配置は次第に緩むが、強風や高波が続く所がある。19 日にかけて、全国的に強風やうねりを伴った高波に注意し、北日本は風雪、積雪や路面凍結による交通障害にも注意。ま
た、1項②のトラフは東進、18日夜にかけて北日本~東日本を通過していく。北日本中心に19日にかけてトラフや上空寒気の影響で大気の状態が不安定となる所がある。落雷や突風、降ひょうに注意。

出典:気象庁

③ 18日午後は、下層寒気移流の強まりに伴って、伊豆諸島付近では東海道沖からの北西風と関東の東からの北東風による地上シアーラインが形成、20 日にかけて東海道沖を西進していく。東日本太平洋側沿岸部では、シアーラインの影響で曇りで雨の降る所がある。

出典:気象庁

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。


② 降雪量(06時からの24時間) :東北60、北海道40cm。

③ 波浪(明日まで):沖縄5、その他広い範囲で3~4m。④ 高潮(明日まで):大潮の時期。全国的に注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

日本海に冬型の筋状の雲

出典:気象庁

大陸から吹いている北西からの冷たい風が、相対的に暖かい日本海の海上で暖められ、上空に筋上の雲ができているのがよくわかりますね。

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