短期予報解説資料を読もう!24年11月28日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📗

目次

短期予報解説資料 2024年11月28日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料抜粋

1.実況上の着目点


① 中国東北区付近には、500hPaで-39℃以下の寒気を伴う寒冷渦があって東進。 対応して、 千島近海に前線を伴う低気圧があって北東進。 また沿海州にも低気圧があって北西進。

出典:気象庁(編集あり)
予想天気図気温, 500 hPa, 5500 m, 2024/11/27 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

② ①の寒冷渦を回る 500hPa5280m付近のトラフに対応して、日本海にシアーラインを伴う低気圧があって東北東進。 この低気圧やシアーラインの後面には、 この時期としては強い寒気が流入し、 大気の状態が非常に不安定となっている。 日本海で雷を検知し、 北~西日本の日本海側では広く雨が降っている。

出典:気象庁(編集あり)

③ ①や②の低気圧と、東シナ海に張り出す大陸の高気圧や日本のはるか東の高気圧との間で、気圧の傾きが大きくなっており、全国的に強い風が吹いて波が高く、東シナ海や日本海、日本の東ではしけとなっている所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の寒冷渦は、30日にかけて東に進んでオホーツク海に達する。500hPaで-30℃以下の寒気が28日は北日本に、29日は西~東日本の日本海側まで南下する。

出典:気象庁(編集あり)

また、1項②の低気圧は、29日にかけて北海道付近を通過してオホーツク海に進み、低気圧からのびるシアーラインが北~西日本を通過する。上空の寒気の影響で、低気圧やシアーライン近傍では大気の状態が非常に不安定となって強い雨が降る所がある。北~西日本では29日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょう、急な強い雨に注意。また降雨が長引くことにより、北日本や東日本日本海側では土砂災害に注意・警戒。

出典:気象庁


② 2項①の低気圧やシアーラインの近傍では、大陸の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、29日にかけて非常に強い風が吹く所があり、引き続き波も高くなりしける所がある。九州北部地方では 28日は暴風に警戒。 北陸地方では29日にかけて高波に警戒。 全国的に29日にかけて強風や高波に注意。


③ 850hPaで-6℃以下の寒気が、28日は北海道に、29日は東北北部まで南下する。北日本では平地でも積雪となり、西~東日本の日本海側では山地を中心に雪の降る所がある。29 日にかけて、北日本や西~東日本の日本海側の山地では、積雪や路面の凍結による交通障害に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100mm 以上)はない。

② 波浪(明日まで):東北・北陸5、北海道・伊豆諸島・近畿・中国・九州北部・九州南部・奄美4、関東・東海・沖縄3m。

③ 高潮(明日まで):北~西日本で注意報基準を超過する所がある。

5. 全般気象情報発表の有無

「雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報」 を5時頃に発表予定。

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