短期予報解説資料を読もう!24年11月29日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📗

目次

短期予報解説資料 2024年11月29日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料

1.実況上の着目点

① 沿海州の500hPa 5100m以下の寒冷渦を回る500hPa 5220m付近で -30℃以下の寒気を伴うトラフに対応して、 北海道地方を北東進する低気圧からシアーラインが日本海にのびている。 低気圧やシアーライン近傍では、上空寒気の影響で大気の状態が非常に不安定となり活発に発雷、 1時間に10~20 ミリの雨を解析。北~東日本の日本海側では、 これまでの雨の影響で、 土砂災害の危険度が高い状態が続いている所がある。

出典:気象庁(編集あり)
出典:気象庁
出典:気象庁


② ①の低気圧や千島近海の低気圧と、 大陸の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、全国的に西寄りの強い風が吹いて、波が高くなりしけている所がある。

予想天気図風速, 地上10 m, 2024/11/28 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の寒冷渦は30日にかけてオホーツク海に進む。500hPaで-30℃以下の寒気は、29日には西~東日本の日本海側まで南下、 30日は東日本の日本海側から北海道付近に北上する。 1項①の低気圧は、29 日は発達しながらオホーツク海に進み、低気圧からのびる寒冷前線が北~東日本を通過する。低気圧や前線に向かう湿った空気と強い上空寒気の影響で、北~西日本では、30 日にかけて大気の状態が非常に不安定となる所がある。落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょう、急な強い雨に注意。また、これまでの雨の影響で、北~東日本の日本海側では土砂災害の危険度が高い状態が続いている所がある。北陸地方では土砂災害に厳重に警戒、東北地方では土砂災害に警戒。

② 850hPaで ‐6℃以下の寒気は、29日は北海道地方から東北北部に南下し、12月1日にかけて停滞する。このため、北日本では12月1日にかけて大雪や着雪に注意し、東~西日本日本海側の山地では30日にかけて、積雪や路面の凍結による交通障害に注意。

出典:気象庁(編集あり)

③ 1項②の大陸の高気圧は、 29日は華南から東シナ海に張り出し、 30日は移動性となって東シナ海に、12月 1日は小笠原近海に移動する。2 項①の低気圧や前線と、この高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、全国的に30日にかけて、北~東日本では12月1日も、強い風や非常に強い風が吹き、波が高くなりしける所がある。全国的に強風や高波に注意し、北陸地方では29日は、高波に警戒。

出典:気象庁

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):北陸100mm。

② 降雪量(06時からの24時間) :北海道40、東北30cm。

③波浪(明日まで):北海道・東北・北陸5、伊豆諸島・近畿・中国・九州北部・九州南部・奄美・沖縄4、関東・東海3m。

④ 高潮(明日まで):大潮の時期。北~西日本で注意報基準を超過する所がある。

5. 全般気象情報発表の有無

「雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報」 を5時頃に発表予定。

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