短期予報解説資料を読もう!24年12月3日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2024年12月3日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料抜粋

1.実況上の着目点


① アムール川下流域に 500hPa 5040m 以下の寒冷渦があってゆっくり東進。 この寒冷渦を回る500hPa 5400m 付近のトラフがサハリン付近にあって、 対応する低気圧がサハリン付近を北上。 低気圧から寒冷前線が北日本にのびている。 低気圧や前線に向かう下層暖湿気の影響で、 大気の状態が非常に不安定となっており、 日本海では活発に発雷して激しい雨を解析。 青森県と秋田県では竜巻注意情報を発表した。

出典:気象庁
出典:気象庁(編集あり)
出典:気象庁

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の寒冷渦は、4日にかけて沿海州付近に進み、その後ほとんど停滞。

出典:気象庁(編集あり)

12月4日の500hPaの予想図を見ると北海道の北西に寒冷渦が居座っていて、なかなか移動していないことがわかりますね。

予想天気図気温, 500 hPa, 5500 m, 2024/12/04 09:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

1項①の前線を伴う低気圧は、3日は引き続きサハリン付近を北上。低気圧に伴う寒冷前線は北~東日本を通過し、3日日中には日本の東へ抜ける。低気圧や前線に向かって下層暖湿気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になる所があるため、3 日は北日本と東日本日本海側を中心に落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょう、急な強い雨に注意。

出典:気象庁
出典:気象庁


② 2項①の寒冷前線通過後は、北日本と東日本日本海側を中心に5日にかけて寒気移流場となる。また、2項①の寒冷渦を回るトラフに対応し3日夜までに日本海に低気圧が発生し、4日にかけて北日本を通過する。このため、北日本と東日本日本海側では、引き続き大気の状態が不安定となる。

出典:気象庁

日本海上に新しい低気圧が発生。

北日本と東日本日本海側では 5 日にかけて、落雷や突風、降ひょう、急な強い雨に注意。また、東北日本海側や北陸地方では、これまでの雨で地盤が緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高くなるおそれがある。4日にかけて土砂災害に注意・警戒。


③ 3日日中以降は、 850hPaで -6℃以下の寒気が東北北部に、-12℃以下の寒気が北海道地方に流入し、5日にかけて続く。北日本では、5日にかけて積雪による交通障害や着雪、風雪に注意。

出典:気象庁(編集あり)


④ 2項①の低気圧や前線近傍と2項②の低気圧の近傍では、気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹いて、波が高くなる所がある。北日本や東日本日本海側では4日にかけて、強風や高波に注意。また、2項①の寒冷渦に対応する低気圧が4~5日にはオホーツク海付近にあって、北日本は気圧の傾きが大きい状態が続く。北日本は5日にかけても強風や高波に注意。

出典:気象庁

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4. 防災関連事項 [量的予報等]

①雨量(06時からの24時間): 多い所(100mm以上)はない。 ②波浪(明日まで):北海道・東北・北陸・中国3m。③高潮(明日まで):大潮の時期。北~東日本では注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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