短期予報解説資料を読もう!24年12月20日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2024年12月20日03時40分発表

主要じょう乱解説図

出典:気象庁

1.実況上の着目点


① 日本付近は冬型の気圧配置となっている。 東~北日本の日本海側では3時間に5cm前後の降雪の所がある。 また、 気圧の傾きが大きくなっており、 北日本を中心にやや強い風が吹き、全国的に波が高くしけとなっている所がある。

出典:気象庁

🐱:等圧線がたくさんあるということは短い距離で急激に気圧が変わっていることを示します。気圧が大きく変化していることを「気圧の傾きが大きい」と言います。

出典:気象庁
出典:気象庁


② 沿海州には500hPa 5100m以下の-39℃以下の寒気を伴った寒冷渦があって、南東進。

出典:気象庁(編集あり)

③ モンゴルには 500hPa5340m以下の-36℃以下の寒気を伴った寒冷渦があって、南東進。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 20日は、高気圧が本州付近を東へ移動。冬型の気圧配置は弱まるが、1項②の寒冷渦に対応した低気圧がオホーツク海を東南東進し、北海道地方には、850hPa -15℃以下、700hPa-27℃以下の寒気が流入し、大雪となる所がある。北海道地方では20日は、大雪による交通障害、なだれに注意。

出典:気象庁
出典:気象庁(編集あり)


② 1項③の寒冷渦はトラフとなって、21日夜には西日本へ進む。

出典:気象庁(編集あり)

トラフに対応して、20日夜までに低気圧が日本海で発生し、21 日に東北地方を通過する。低気圧が通過する東北地方では、大雪となる所がある。東北地方では21日は、大雪による交通障害、着雪やなだれに注意。

出典:気象庁

③ 21 日に四国の南で低気圧が発生し、22 日は発達しながら日本の東を北東進、日本付近は冬型の気圧配置が強まる。

西日本には850hPa-6℃以下、 東~北日本には700hPa-21℃以下の強い寒気が流入し、大雪となる所がある。西~北日本では22日は、大雪による交通障害、着雪やなだれに注意。

出典:気象庁(編集あり)

④ 21~22日は日本海に地上のシアーラインが形成し、21日は東北日本海側を、22日は西日本日本海側を指向する。このシアーライン周辺と 2 項②と③の低気圧の周辺では下層暖湿気と上空寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定となる所がある。西・北日本では 22 日にかけて、東日本では 21~22日は、落雷や突風、降ひょうに注意。局地的には竜巻などの激しい突風に注意。

⑤ 2項①~③の低気圧と2項④のシアーライン、及び冬型の気圧配置により、22日にかけて気圧の傾きが大きくなり、強い風や局地的には非常に強い風が吹き、波が高くなりしけとなる所がある。南西諸島と東~北日本では22日にかけて、西日本では21~22日は強風や風雪、高波に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。

② 降雪量(06時からの24時間):北海道40㎝。

③ 波浪(明日まで):広い範囲で3m。

④ 高潮(明日まで) :東日本では、注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表予定はない。

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