短期予報解説資料を読もう!24年12月28日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2024年12月28日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 日本付近は冬型の気圧配置となっており、日本海にはJPCZがあって北陸地方を指向。日本付近は下層寒気移流が強まっており、北日本~西日本の日本海側を中心に多い所で3時間10cm前後の降雪を観測 (27日21時の高層観測による 850hPa 気温は、福岡で-6.1℃、札幌で-15.5℃を観測) 。


出典:気象庁
出典:気象庁(編集あり)

また、 JPCZ周辺では大気の状態が非常に不安定となっており、対流雲が発達して活発に発雷。28日2時過ぎに福井県に竜巻注意情報を発表。

🐱:JPCZは風と風が収束して対流雲が発達する場所です。高度は3kmくらいで夏と比べると低い対流雲だけどそこから雷が落ちてくると、距離が近いだけに夏よりもエネルギーの強い雷になり得ます。冬の日本海側の落雷は凶悪なので注意しましょう。

黄海の500hPa5400m付近に-30℃以下の寒気を伴ったトラフがあって、トラフ前面の西日本では降水域が拡大している。 全国的に気圧の傾きが大きくなっており、 風が強く吹いて波が高くしけている所がある。

出典:気象庁(編集あり)

② バイカル湖の東の500hPa5160m付近には-42℃以下の寒気を伴ったトラフがあって南東進。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 日本付近は28日は、強い冬型の気圧配置が続き、下層寒気移流が継続。

出典:気象庁

西日本は 1 項①のトラフが通過する28日昼頃にかけて、山地を中心に雪が降り積雪となる所がある。29日は、華中の高気圧が東シナ海に移動、冬型の気圧配置は次第に緩んでJPCZも不明瞭となるが、北日本や東日本では下層寒気移流が継続して日本海側を中心に降雪が続く所がある。北日本~西日本は29日にかけて、大雪に注意・警戒し、着雪やなだれに注意。また、北日本~西日本は寒気の影響で大気の状態が非常に不安定となる所がある。落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。なお、JPCZは多少南北に移動するが北陸地方を指向する状況が続くため、北陸地方周辺では29日にかけて、JPCZ に伴う対流雲が断続的に流れ込んで降水が継続、気温の低い内陸や山地では降雪量が多くなるので留意。また、北海道地方は28日夜~29日昼頃にかけて、1項②のトラフの通過に伴って500hPa-42~-36℃以下の寒気が流入、対流雲が発達して局地的に降雪が強まるおそれがあるので留意。


② 全国的に 29 日にかけて、冬型の気圧配置の影響で気圧の傾きが大きい状態が続き、風が強く吹いて波が高くなり、 しける所がある。 強風や風雪、 高波に注意。 なお、 西日本や南西諸島中心に29日は、東シナ海に移動する高気圧に覆われるため次第に風は収まるが、これまでの風浪によるうねりが残り、波の高い状態が続くので留意。

出典:気象庁

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
② 降雪量(06時からの24時間):北陸70、東海60、北海道・関東甲信・近畿50、東北40、中国・四
国・九州北部15㎝。
③ 波浪(明日まで):北海道5、東北・伊豆諸島・北陸・近畿・中国・沖縄4、その他広い範囲で3m。

5.全般気象情報発表の有無

「大雪に関する全般気象情報」を5時頃に発表予定。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次