短期予報解説資料を読もう!25年1月28日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年1月28日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 朝鮮半島付近の 500hPa5220m には-42℃以下の寒気を伴った寒冷渦があって東進。対応して中国東北区に低気圧があって東進。寒冷渦南東側の日本海に別の低気圧があって東進。九州中心に下層寒気移流が強まっており、27日21時の福岡の高層観測で850hPa-7.3℃を観測。


② 500hPa5280m付近の寒冷渦に対応して、千島の東に発達した低気圧があって東北東進。北海道地方のオホーツク
海側では低気圧西側の湿った北東風の影響で3時間5cm前後の降雪を観測。

③ 1項①や②の低気圧、 下層寒気移流の影響で全国的に風が強く吹いて波が高くしけている所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の寒冷渦は、29日朝に北海道付近に進み、30日にかけて千島の東~千島近海に進む。

対応して、1項①の中国東北区の低気圧は、29日朝にかけて秋田沖に進み、その後、東北地方を通過して29日夜にかけて日本の東に進む。

下層寒気移流の強まりに対応して、29 日朝には日本海で北西風と西風による地上シアーラインが明瞭化、30 日にかけて北陸地方を指向。また、1 項②の寒冷渦は千島の東を北上して28日夜には不明瞭化。 対応して1項②の低気圧は28日夜にかけて千島の東を北上するが、29日は1項①の寒冷渦の循環に取り込まれ、千島の東から千島の近海へ反時計回りに進む。29日夜には、低気圧西側の宗谷海峡付近で北風と北西風の地上シアーラインが明瞭化、30 日にかけて北海道地方を南下。 30日にかけて、 寒冷渦に伴って北日本や東日本の上空500hPaには-36~-30℃の寒気が流入、また下層寒気移流も強まって 850hPa-9℃以下の寒気が西日本まで流入、北日本~西日本日本海側の山地を中心に大雪となる所がある。西日本は 29 日にかけて、北日本や東日本は 30 日にかけて大雪による交通障害に注意・警戒し、なだれや着雪に注意。特に、北陸地方周辺や北海道地方では、シアーラインの影響で局地的に降雪が強まり、降雪量が多くなるおそれがあるので留意。

② 全国的に30 日にかけて、2 項①の低気圧や下層寒気移流の影響で風が強く吹いて波が高く、29 日は非常に強く吹いて北陸地方は大しけとなる所がある。強風や風雪、高波に注意し、北陸地方は高波に警戒。また、30 日にかけて上空寒気の影響で北日本~西日本の日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定となる所がある。落雷や突風、降ひょうに注意し、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100㎜以上)はない。


② 降雪量(06時からの24時間):東北・中国40、北陸・東海30、四国25、北海道・九州北部20cm。

③ 波浪(明日まで):北陸6、東北・伊豆諸島・近畿・中国5、その他広い範囲で3~4m。

④ 高潮(明日まで):大潮の時期。北海道地方では注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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