おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年1月31日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 千島近海の 500hPa 5100m 付近には-36℃以下の寒気を伴う寒冷渦があって南東進。対応する寒冷渦直下の発達した低気圧が千島近海にあってゆっくり南東進。対馬近海とモンゴル付近には高気圧があって、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置となっている。北日本と東~西日本の日本海側の山沿いを中心に降雪となっており、特に日本海~北陸地方には、日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)が形成され、JPCZが指向する北陸地方では3時間10cm以上の降雪となっている。
② 冬型の気圧配置の影響で、全国的にやや強い風や強い風が吹いて、波が高くしけとなっている所がある。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の低気圧は2月1日にかけて千島の東に進む。一方、1項①の対馬近海の高気圧は東南東に進み、 31日夜には四国の南に移動する。
日本付近は31日は、 引き続き西高東低の気圧配置となり、 500hPa -30℃以下、850hPa -9℃以下の寒気移流が続く。また、1項①のJPCZは、31日朝にかけて日本海~北陸地方にほとんど停滞する。JPCZ 周辺では、局地的に大気の状態が非常に不安定となり、降雪量が増えるおそれがある。北~東日本では31日にかけて、大雪、着雪、なだれ、落雷、突風、降ひょう、局地的には竜巻などの激しい突風に注意。その後、JPCZは次第に不明瞭となる。
② 東シナ海では 1 日朝までに前線を伴った低気圧が発生し、夜には九州に進む。低気圧に向かって、2項①の高気圧の縁辺を回る下層暖湿気が流入して大気の状態が不安定となり、 雷を伴った激しい雨の降る所がある。南西諸島~西日本では2月1~2日は、落雷や突風、急な強い雨に注意。その後、2日は低気圧が西~東日本の南岸付近を東北東に進み、東日本を中心に寒気移流の影響を受けるため山地を中心に積雪し、関東の平地でも降雪となるおそれがある。東日本を中心に 1~2 日は、大雪、着雪、なだれに注意。
③ 西高東低の気圧配置や2項①のJPCZ、2項②の低気圧の影響で、全国的に気圧の傾きが大きい状態が続き、強い風が吹いて、波が高くしけとなる所がある。東北地方では 31 日は、強風に注意・警戒。全国的に2日にかけて、強風や風雪、高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100 ㎜以上)はない。② 降雪量(06時からの24時間):北海道・北陸40、東北・関東甲信20、東海15cm。③ 波浪(明日まで):北海道5、東北・北陸・伊豆諸島・近畿4、東海・中国・九州北部・沖縄3m。④ 高潮(明日まで):大潮の時期。北日本では注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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