短期予報解説資料を読もう!25年2月5日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年2月5日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 北日本付近の500hPa 5040m付近には-39℃以下の寒気を伴った寒冷渦があって、 対応する寒冷渦直下の低気圧は北海道の西でほとんど停滞。 また、千島近海には低気圧があって北上。これらの低気圧や上空寒気の影響で大気の状態が不安定となっており、 北海道では10cm/3h程度の降雪を観測。

出典:気象庁(編集あり)

② ①の寒冷渦の西側にあたり、中国東北区の500hPa 5040m付近には-42℃以下の寒気を伴った寒冷渦があって南下。

出典:気象庁(編集あり)

🐱:北から-42℃の寒気がここまで南に伸びているのは珍しいですね。今シーズン最強寒波とみて間違いないと思います。

予想天気図気温, 500 hPa, 5500 m, 2025/02/04 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

③ 日本海ではJPCZが形成され若狭湾~北陸地方を指向。JPCZ周辺では15㎝/3h程度の降雪を観測。

④ ①の低気圧や③のJPCZ及び関東沿岸付近~関東の東の地上の気圧の谷の周辺では、気圧の傾きが大きくなっており、全国的に強い風が吹いて波が高く、北~東日本の日本海側では非常に強い風が吹いて、大しけとなっている所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 6日にかけて、1 項②の寒冷渦は南下して 1 項①の寒冷渦の循環に取り込まれる形で一体化し、北日本付近に停滞。

予想天気図気温, 500 hPa, 5500 m, 2025/02/05 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

寒冷渦の循環に対応して、1項①の北海道の西の低気圧は5日日中に北海道の内陸に進み不明瞭化。代わって1項①の千島近海の低気圧は、5日夜にはサハリン付近まで進み6日はほとんど停滞。 北海道では、 これらの低気圧の影響で6日にかけて断続的に降雪が続き大雪となる所がある。

② 日本付近は6日にかけて強い冬型の気圧配置となり、北日本と東~西日本の日本海側では、断続的に降雪が続いて大雪となる所があり、 2項①の寒冷渦に伴う上空寒気の影響で大気の状態が非常に不安定となる所がある。

出典:気象庁(編集あり)

特にJPCZは5日朝にかけて能登半島の北から東北地方南部付近まで北上し、6日にかけて新潟県付近を指向。JPCZ周辺では局地的に雪雲が発達して短時間に降雪量が多くなるので留意。

6日夜~7日は500hPa 5040m付近の‐42℃以下の寒気を伴った寒冷渦が日本海を東進し、対応する低気圧が日本海から東北地方を通過した後、 7日後半から日本付近では再び冬型の気圧配置が強まる。

また、5日朝に黄海付近にある地上のシアーラインが夜にかけて九州を南下。シアーライン周辺では降雪が強まり、局地的に大雪となるおそれがある。北日本~西日本は7日にかけて、大雪による交通障害に警戒し、着雪やなだれ、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。


③ 全国的に7日にかけて、2項①の低気圧や2項②の冬型の気圧配置やJPCZの影響で、気圧の傾きが大きくなり、強い風や非常に強い風が吹いて、大しけとなる所がある。強風や風雪、高波に注意し、北~東日本では暴風雪や高波に警戒。西日本の日本海側では5日は、高波に警戒。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100mm 以上)はない。

② 降雪量(06時からの24時間):東北・北陸100、東海・近畿70、北海道・九州北部50、関東甲信・中国・四国40、九州南部15㎝。

③ 波浪(明日まで):北海道7、東北・北陸・伊豆諸島・小笠原諸島・近畿6、その他広い範囲で3~5m。

④ 高潮(明日まで):北日本では注意報基準を超過する所がある。

5. 全般気象情報発表の有無

「大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報」 を5時頃に発表予定。

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