こんにちは。
今回は日本の航空会社が運行する路線で最も遠い距離のフライトをご紹介します。
それは全日空が運行する成田ーメキシコシティ便です。
ただ最近はロシア上空が飛行できないため迂回ルートを余儀なくされている日本 – ヨーロッパ間の路線の方が飛行距離が長い可能性もあります。
あくまで地球儀で最短ルートをひいたときに最も遠い距離にある場所ということでご了承ください。
成田からメキシコシティへ行く便は全日空180便です。
成田空港を離陸したら東へ向けて飛行し、太平洋を渡る航路になります。
11,200kmという長距離を給油なしで飛行できる機種は限られてきます。
全日空が保有している機材ではB777, B787, A380の3機種。
ANAの国際線仕様B787-8の航続距離は12,020kmでこの機体をメキシコシティ便に使用しています。
またメキシコ・シティ国際空港は標高が2,230mという高所にあります。
富士山で言うと5合目くらいの高さに空港があるイメージです。
日本の空港で最も標高が高い信州まつもと空港が2,157mですからそれよりも少し高い場所にある国際空港なんですね。
なぜ標高の話をするのかというと飛行機のエンジンは標高が高く空気が薄い場所での離陸ではエンジンの燃焼効率が低下してしまい本来のパワーを発揮できなくなる特徴があります。
メキシコ・シティ国際空港のような標高の高い場所からの離陸では飛行機に積載しているものを軽くしないと安全に離陸することができません。
そのためメキシコ・シティ国際空港を離陸する場合は例え空席があってもお客さんの人数を制限して離陸時の重量を軽くします。
またANAのメキシコシティ便に使用できるB787はメキシコ・シティ国際空港のような高い標高に適応できるようエンジンが特別にチューニングされており、4機(登録番号JA820A、JA823A、JA827A、JA828A)に限定されてます。
メキシコ・シティ国際空港便に使用されている機材はこの4機のいずれかになります。
コメント