短期予報解説資料を読もう！25年2月10日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

短期予報解説資料　2025年2月10日03時40分発表

１．実況上の着目点

① 日本のはるか東とカムチャツカの東には低気圧があって、それぞれ東進と南西進。これらの低気圧と中国大陸の高気圧による冬型の気圧配置が継続。北～東日本の日本海側では降雪となっており、多い所で3時間6cmを観測。

② 冬型の気圧配置の影響で、気圧の傾きが大きくなっており、北日本と東日本の日本海側では、雪を伴ったやや強い風や強い風が吹いて、波が高く、北海道地方では、大しけとなっている所がある。

２．主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の日本のはるか東の低気圧は、10日は衰弱しながら東進。カムチャツカの東の低気圧は、10日は南下。中国大陸の高気圧が東シナ海まで移動し、冬型の気圧配置はやや緩むが、北日本では、11日にかけて500hPa -33℃以下、北～西日本では850hPa -9℃以下の寒気移流が続く。

北～東日本は大気の状態が不安定となって大雪となる所がある。北～東日本では10日は、大雪による交通障害、着雪、なだれに注意。

② 2項①の高気圧は、11日は西日本まで移動する。このため冬型の気圧配置は緩む。

一方、東日本では、10日夜から11日にかけて、500hPa 5340～5400mの-33℃以下の寒気を伴ったトラフが通過し、北日本では、11日は、500hPa 5220～5280mの-39℃以下の寒気を伴ったトラフが通過する。北～東日本では850hPa -9℃以下の寒気も残るため、日本海側を中心に降雪が続き大雪となる所がある。北～東日本の日本海側では11日は、大雪による交通障害、着雪、なだれに注意。

③ 東日本の日本海側では、11日にかけて下層風が収束し、2項①②の寒気の影響も加わるため、大気の状態が不安定となる所がある。東日本では11日にかけて、落雷や突風、降ひょうに注意。

④ 12日は、日本海の低気圧が東進し、東北地方の日本海側まで進む。低気圧からのびる前線が南西諸島～東日本を通過。全国的に12日は、落雷や突風、降ひょうに注意し、南西諸島～東日本では急な強い雨にも注意。

⑤ 冬型の気圧配置の影響で、気圧の傾きが大きく、雪を伴ったやや強い風や強い風が吹いて、波が高くしけとなり、はじめは大しけとなる所がある。北海道地方では10日はじめは、高波に警戒。西日本～南西諸島では10日は、北～東日本では11日にかけて、全国的に12日は、強風や風雪、高波に注意。

３．数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

４．防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間)：多い所(100mm以上)はない。

② 降雪量(06時からの24時間)：北陸60、北海道・東北40、関東甲信30、東海25、近畿15、中国10cm。

③ 波浪(明日まで)：北海道5、伊豆諸島4、東北・北陸・近畿・中国3m。

５．全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。