おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年3月7日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 500hPa 5340~5400mのトラフに対応する発達した低気圧が日本の東にあって北東進。低気圧から前線が日本の南にのびている。この低気圧と華北付近の高気圧により冬型の気圧配置となっている。

② 日本海北部には500hPaで-36℃以下の寒気を伴った5220~5280mのトラフがあって東進。また、本州付近には500hPaで-30℃以下の寒気を伴った5400~5520mのトラフがあって東進。これらのトラフの東進に伴って、北~西日本の日本海側を中心に下層寒気移流の影響で、降雪となっており、長野県の多い所で3時間15cmの降雪を観測。

③ 冬型の気圧配置の影響で、 気圧の傾きが大きくなっており、 全国的にやや強い風や強い風が吹いて、波が高くしけとなっている所がある。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の前線を伴った低気圧は、7日朝には千島の東、8日にはカムチャツカの東に進む。

7日は冬型の気圧配置となり寒気移流が続き、850hPa -9℃以下の寒気が山陰付近まで流入する。このため大気の状態が不安定となり、北~東日本の日本海側を中心に大雪となる所がある。

北~東日本の日本海側を中心に7日は、大雪に注意・警戒し、着雪やなだれ、落雷や突風、降ひょうに注意。北海道地方の日本海側では、地上の気圧の谷の影響で雪雲が発達し、降雪量が増えるおそれがあるため留意。
② 500hPaで-30℃以下の寒気を伴った5460~5580mのトラフが、8日夜~9日にかけて東日本を通過。

対応する地上のシアーラインが、8日夜に東海道沖~日本の南で顕在化し東進する。このシアーラインに向かって850hPaθe 300K以上の下層暖湿気が流入し、大気の状態が不安定となる。


東日本の太平洋側や伊豆諸島付近では8日~9日は、落雷や突風、降ひょう、急な強い雨に注意。また、下層の寒気移流の影響で、東日本の山沿いでは降雪となる。局地的な降雪の強まりに留意。
③ 9日は、500hPaで-39℃以下の寒気を伴った5280~5400mのトラフが北日本を東進。対応する低気圧が、北海道地方を通過する。低気圧の影響により大気の状態が不安定となり、北海道地方では、9日は降雪となる。局地的な降雪の強まりに留意。


④ 2項①の冬型の気圧配置や2項①③の低気圧や前線及び2項②のシアーラインの影響で、引き続き気圧の傾きが大きくなり、 強い風が吹いて、 波が高くしけとなる所がある。 西日本~南西諸島では7日は、北日本では8日にかけて、東日本では9日にかけて、強風や風雪、高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
② 降雪量(06時からの24時間):北海道40、北陸20、東北15、関東甲信10cm。
③ 波浪(明日まで):伊豆諸島・沖縄4、北海道・東北・関東・東海・北陸・近畿・九州南部・奄美3m。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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