短期予報解説資料を読もう!25年3月8日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

1.実況上の着目点

① 日本海に高気圧があって東に移動しており、日本付近を覆っている。

出典:気象庁(加工あり)


② カムチャツカの東には、発達中の低気圧があって北東進。この低気圧を波源とするうねりが入り、北~東日本の太平洋側で波が高くなっている所がある。


③ 500hPaで-27℃以下の寒気を伴った5520m付近のトラフが、華北付近を東進。衛星水蒸気画像で暗域が明瞭。

出典:気象庁(加工あり)
出典:気象庁(加工あり)

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 8日は、日本海の高気圧は日本の東に移動し、別の高気圧が黄海付近に移動。

出典:気象庁(加工あり)


② 8日朝までに、東海道沖にシアーラインが顕在化。8日夜までにシアーライン上に低気圧が発生する見込み。

また、1項③のトラフが9日にかけて東日本を通過するため、このトラフに伴う寒気の影響も加わって、低気圧やシアーライン近傍では大気の状態が不安定となる所がある見込み。

出典:気象庁(加工あり)

なお、東日本太平洋側まで850hPaで-3℃以下の下層寒気が南下しているため、東日本では山沿いを中心に大雪となり、関東地方南部の平地でも積雪となる所がある。

出典:気象庁(加工あり)

さらに、シアーラインや低気圧の近傍では気圧の傾きが大きくなるため、強い風が吹いて、波が高くなる所がある。東日本では9日にかけて、大雪や積雪による交通障害、着雪、落雷、突風、強風、高波に注意。


③ 9日は、 500hPaで-39℃以下の寒気を伴った5280m付近のトラフが、 沿海州からオホーツク海へ進む。対応する低気圧が、沿海州から東進し北海道付近を通過する見込み。この影響で北海道地方では、大気の状態が不安定となり降雪が強まる所がある。また低気圧の近傍では、気圧の傾きが大きくなって風が強く、波が高くなる所がある。北日本では9日は、落雷や突風、降ひょう、大雪による交通障害、着雪、なだれ、強風、風雪、高波に注意。


④ 2項①の黄海の高気圧の縁辺では、気圧の傾きが大きくなって、やや強い風が吹き、波の高くなる所がある。8日は南西諸島では、強風や高波に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。2項②の低気圧の位置や降水分布、寒気の予想には不確実性がある点に留意。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。② 降雪量(06時からの24時間):関東甲信10㎝。③ 波浪(明日まで):関東・伊豆諸島・沖縄3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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