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今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年4月9日15時40分発表
1.実況上の着目点
① オホーツク海には500hPa5340m付近に-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦があってゆっくり東進。北日本は大気の状態が不安定となっており発雷を検知している所がある。またアムール川中流付近には500hPa 5220~5400mのトラフがあって東南東進している。

② 朝鮮半島付近は500hPa 5460~5640mのリッジとなっており、対応する高気圧が日本海を東へ移動。また、日本の南にも高気圧があって東へ移動。東日本~西日本はこれらの高気圧に覆われて晴れている所が多い。

③ ボッ海付近には500hPa 5520~5640mに-21℃以下の寒気を伴うトラフがあって東進。また、華北付近にも500hPa 5520~5640mのトラフがあって東南東進している。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の寒冷渦は10日にかけて千島近海に進む。北日本では9日は大気の不安定な状態が続くため、落雷や突風に注意。またアムール川中流のトラフは10日にかけてサハリン付近に進み、対応する低気圧が9日夜までに沿海州に発生して北東進。10日は低気圧と①の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、風が強く吹き、波が高くなる所がある。北海道では10日は強風や高波に注意。


② 500hPaリッジは東へ移動。日本海及び日本の南の高気圧は、10日は一体化して日本の東から日本のはるか東に中心を移す。日本付近は高気圧の後面となり、下層暖気が流入しやすい場となる。北日本~西日本の積雪の多い所では、引き続き、11日にかけてなだれや融雪に注意。
③ 1項③のトラフは9日夜に朝鮮半島付近に進み、10日は日本海を浅まりながら東進する。トラフに対応して低気圧が10日朝までに日本海に発生し、 11日朝にかけて日本海を東進。 その後、 不明瞭となる。また、華北付近(1項③)のトラフは、10日夜には朝鮮半島付近から九州の西に進み、11日は西日本~北日本を東進する。トラフに対応する低気圧が11日朝までに本州の南岸に発生し、西日本~東日本の南岸沿いを東進する。これらの低気圧に向かって流れ込む、高気圧の縁を回る下層暖湿気や上空寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴って強い雨の降る所がある。西日本~東日本では10日~11日は、落雷や突風、降ひょう、急な強い雨、局地的には竜巻などの激しい突風に注意。

④ 500hPa 5760m付近の強風軸に対応し、前線が10日朝までに華中~南西諸島にのびる。前線は11日にかけて日本の南にのび、南西諸島を南下する。前線に向かって850hPa θe330K以上の暖湿気が流入するため大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴い激しい雨が降り大雨となる所がある。南西諸島では10日は、 土砂災害、 低い土地の浸水、 河川の増水に注意・警戒し、 落雷や竜巻などの激しい突風に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(18時からの24時間):沖縄100mm。
② 波浪(明日まで):北海道3m。
5. 全般気象情報発表の有無
「雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報」 を17時頃に発表予定。
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