短期予報解説資料を読もう!25年4月10日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年4月10日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 朝鮮半島の 500hPa 5520m付近には -24℃以下の寒気を伴ったトラフがあって東進。華北付近の 500hPa 5580m付近には -21℃以下の寒気を伴った別のトラフがあって東進。

出典:気象庁(加工あり)


② 日本の南に高気圧があって東へ移動。 東シナ海、 九州付近、西日本の日本海側にはこの高気圧の後面の暖かく湿った空気が流入しており、 対流雲が発達し、発雷を検知、海上では激しい雨や猛烈な雨を解析している。

出典:気象庁(加工あり)


③ シベリアにある低気圧と②の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなっており、北海道地方では強い風が吹いて波の高い所がある。


2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の朝鮮半島付近のトラフは10日夜にかけて日本海を浅まりながら東進し、このトラフに対応して低気圧が10日朝までに日本海に発生する。この低気圧は11日朝にかけて日本海を東進し、その後不明瞭となる。

出典:気象庁(加工あり)

また、1項①の華北付近のトラフは、10日夜にかけて日本海西部~九州の西に進み、11日には西日本~北日本を東進する。このトラフに対応する低気圧が11日朝までに本州の南岸に発生し、西日本~東日本の南岸沿いを東~東北東進する。

出典:気象庁(加工あり)

これらの低気圧に向かって流れ込む下層暖湿気と上空の寒気の影響で広い範囲で大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴って激しい雨の降る所がある。西日本~北日本では11日にかけて落雷や突風、降ひょうに注意し、西日本~東日本では竜巻などの激しい突風にも注意。


② 1項②の高気圧は、11日にかけて日本の東から日本のはるか東に中心を移す。日本付近は高気圧の後面となり、 下層暖気が流入しやすい場となるため、 北日本~西日本の積雪の多い所では、 引き続き、11日にかけてなだれや融雪に注意。


③ 1項③の低気圧と2項②の高気圧の間で気圧の傾きが大きい状態が続くため、西日本~北日本では強い風が吹いて波の高くなる所がある。強風、高波に注意。

④ 500hPa 5820m付近の強風軸に対応して前線が10日朝までに華南~南西諸島付近に顕在化し、11日にかけて日本の南にのびる。前線に向かって 850hPa θe 330K以上の暖湿気が流入するため、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴い激しい雨が降り大雨となる所がある。南西諸島では10日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4. 防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間): 多い所(100mm以上)はない。 ② 波浪(明日まで):北海道3m。

5. 全般気象情報発表の有無

「雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報」 を05時頃に発表予定。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次