おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年4月16日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 500hPa 5280m付近で-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦が北日本を北東へ進み、西~北日本にはこの時期としては強い寒気が入っており、15日21時の館野の高層観測では、500hPaで-29.5℃を観測。西~北日本で発雷を検知。また、これに対応する低気圧が北海道付近を北北東進。

② 南西諸島付近と日本の南には高気圧があって、東へ移動。①の低気圧近傍や低気圧と高気圧との間では気圧の傾きが大きく、北~西日本ではやや強い風や強い風が吹き、波が高くしけている所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の寒冷渦の影響で、 16日は、 500hPaでは東~北日本の上空に-27℃以下の強い寒気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となる所がある。東~北日本では16日は、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょう、急な強い雨に注意。

また、1項①の低気圧は、16日朝にはオホーツク海へ進み、17日にかけて千島近海を東北東へ進む。

② 1項②の南西諸島付近の高気圧は、17日にかけて日本の南を通って小笠原近海へ移動する。①の低気圧の近傍や低気圧と高気圧との間では気圧の傾きが大きくなり、やや強い風や強い風が吹き、波が高くなり、しける所がある。北日本の海上では、非常に強い風が吹く所がある。北~西日本では17日にかけて強風と高波に注意。

③ 18日は、500hPa 5580m付近のトラフに対応する低気圧が朝鮮半島付近から東北東進して日本海中部へ進み、前線が北日本へのびる。また、別の前線が東シナ海から日本の南を通って小笠原近海へのびる。


低気圧や前線へ向かって暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定となるため、雷を伴い激しい雨が降り大雨となる所がある。 西~北日本の日本海側と南西諸島を中心に、 落雷や突風、 降ひょう、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、強風や高波に注意。日本海の低気圧や前線の周辺では気圧の傾きが大きくなるため、やや強い風や強い風が吹き波が高くなる所がある。西~北日本では、強風と高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
② 波浪(明日まで):北海道5、伊豆諸島・関東4、東北・北陸・東海3m。
③ 高潮(明日まで):大潮の時期。北日本では注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
「雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報」を、5時頃発表予定。
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