短期予報解説資料を読もう!25年5月5日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年5月5日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 500hPa 5400m付近で-27℃以下の寒気を伴うトラフに対応する地上のシアーラインが北日本を通過中 (4日21時の秋田高層観測の500hPaでは-28.1℃を観測) 。東北地方で発雷し、竜巻注意情報を発表。

出典:気象庁(加工あり)


② 500hPa 5520m付近のトラフに対応する前線を伴った低気圧が日本の東にあって北東進。

出典:気象庁(加工あり)

③ 南西諸島付近には南から下層暖湿気が流入しており、海上では激しい雨を解析。

④ ①②の低気圧や前線、 シアーラインの周辺では、気圧の傾きが大きくなっており、北~西日本ではやや強い風や強い風が吹き、波の高くなっている所がある。

⑤ 衛星画像(ダスト画像)では、中国奥地から華北付近に黄砂が確認できる。

出典:気象庁(加工あり)

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①のトラフは5日は北日本を通過し、地上のシアーラインは5日朝には不明瞭化。上空寒気の影響で大気の状態が不安定となる所がある。 北日本では5日は、 雷や突風、 降ひょう、 急な強い雨に注意。

出典:気象庁(加工あり)


② 1項②の低気圧は、次第に1項①のトラフと対応して発達しながら北東へ進み、6日にかけて千島近海を通ってカムチャツカ半島付近に進む。

出典:気象庁(加工あり)

③ 5日朝までに 500hPa 5760m付近の強風軸に対応して華中~日本の南にかけて前線が発生し、前線上の華中には低気圧が発生して、6日にかけて東シナ海を東進し、6日夜までに不明瞭化。

6日朝までに前線上の日本の南に別の低気圧が発生して東北東進し、6日夜には伊豆諸島付近へ進み、7日は日本の東を北東へ進む。

出典:気象庁(加工あり)

また、6日は、500hPa 5580m付近のトラフに対応する低気圧が黄海から夜にかけて九州付近へ進み、不明瞭化。これらの前線や低気圧に向かって下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴い激しい雨が降って大雨となる所がある。南西諸島では6日にかけて、西日本と伊豆諸島では6~7日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、突風に注意。局地的には竜巻などの激しい突風に注意。

④ 2項①~③の低気圧や前線、シアーラインの影響で、やや強い風や強い風が吹き、波が高くなる所がある。北日本では5日は、西日本は7日にかけて、東日本では6~7日は、強風や高波に注意。


⑤ 西~東日本と南西諸島では、6日夜から7日にかけて広い範囲に黄砂が飛来するおそれがある。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本とするが、2項③の前線上の低気圧の位置などは、モデル間での違いや初期値変わりがあり不確実性があることに留意。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):九州南部・奄美100mm。

② 波浪(明日まで):東北・伊豆諸島3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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