短期予報解説資料を読もう！25年5月10日

おはようございます☔️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

短期予報解説資料　2025年5月10日03時40分発表

１．実況上の着目点

① 500hPa 5640m付近のトラフに対応する閉塞した低気圧が朝鮮半島付近を東北東進し、前線が西日本や東シナ海を通過中。前線に向かい暖湿気が流入し、 9日21時の石垣島の高層観測では、850hPaで相当温位348Kを観測。前線の近傍の東シナ海や西日本では、激しい雨や非常に激しい雨を解析し、雷を検知、メソサイクロンを検出。また、低気圧や前線の近傍では、非常に強い風や強い風が吹き、波が高くなりしけている所がある。

② 衛星画像では、 華北から華中付近に黄砂が見られる。

２．主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の低気圧は、10日は日本海を東北東へ進み、11日朝までに不明瞭となる。

一方、500hPa 5640m付近のトラフに対応して、10日夜までに閉塞点上に新たな低気圧が発生して三陸沖を北東へ進み、前線が日本の南～南西諸島付近～南シナ海にのびる。

この低気圧は、11日は次第に500hPa 5460m以下の切離低気圧の直下に入って千島近海を北東へ進み、前線が南シナ海～日本の南～日本の東に停滞する。

前線や低気圧に向かい850hPaでは相当温位336～345Kの下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となって、雷を伴い非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。

また、北日本では上空寒気の影響で大気の状態が不安定となる所がある。東日本では10日は、南西諸島では11日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風、降ひょう、局地的には竜巻などの激しい突風に注意。沖縄地方では、11日は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒。西日本では10日は、北日本では10～11日は、落雷や突風、降ひょうに注意。

② 2項①の低気圧や前線の周辺では、非常に強い風や強い風が吹き、波が高くなりしける所がある。西～北日本では11日にかけて、強風や高波に注意・警戒。

③ 南西諸島～東日本では 11日にかけて、黄砂の飛来が予想されている。実況監視に留意。

３． 数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本とするが、 量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

４．防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間)：沖縄150、奄美100mm。

② 波浪(明日まで)：東北・北陸5、北海道・関東・伊豆諸島・中国4、東海・近畿・四国・九州北部3m。

③高潮(明日まで)：北陸地方では、注意報基準を超過する所がある。

５．全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。