こんにちは。
今回はエアバスA320の見分け方を見ていきましょう。A320は客席が通路一本の単通路機でナローボディ機に分類されます。つまり小型機ですね。ライバルとしてはボーイング社のB737になります。
A320を見分けるのはちょっと難しいですが、日本全国の多くの空港で見かける飛行機なのでぜひ違いを頭に入れておきましょう。
日本の航空会社でA320を運用している会社は全日本空輸、スターフライヤー、ジェットスター・ジャパン、Peach Aviationの4社になります。特に全日空を除く3社の場合、保有している機体の100%がA320(2022年現在)であるため塗装で航空会社が分かれば機種を特定するのは簡単ですね。
サイズ感としてはB737と同じであるため、「B737かA320かなぁ」というところまで絞り込んでから2つの違いで判別すればいいですね。
A320とB737では、まず垂直尾翼の形が違います。B737の垂直尾翼の特徴として角度が2段階のドーサルフィンが装備されていることが挙げられますがA320にはそれがありません。
次にA320とB737ではエンジンの形が違います。B737がおにぎり型のエンジンに対し、A320は円形のエンジンになります。
下の写真ではA320の方が脚が長いことがよくわかりますね。
B737は脚が短いためエンジンを地面に擦らないように下側が平たいおにぎり型になっています。
また飛行している機体を下から見た時に、A320はメインギアが格納扉によって胴体に完全に収納されるが、B737はメインギアが収納されても格納扉が無いため剥き出しの状態で飛行しています。
A320のようにメインギアの格納扉はあったほうが空気抵抗が少なくなり燃費が良くなります。
しかしB737のようなタイヤ剥き出しの場合もメリットはあります。
タイヤが剥き出しだとタイヤやブレーキに風を当て冷却することができるんです。
飛行機のタイヤやブレーキは地上走行をしているうちに温度が上がっていきます。
温度が上がってしまうとタイヤが破裂する原因になったり、ブレーキが本来の制動性能を発揮できなくなります。
特に離着陸を頻繁に繰り返す国内線に利用されているB737のような小型機はタイヤ周辺の温度が上がりやすいためとてもメリットがあるタイヤの格納方法だと言えますね。
以上になります。A320はB737と間違いやすい機体ですが、よく見ると違いがたくさんあります。この2機を見分けられるとかなり飛行機通っぽくなりますね。
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