大型双発機!B777の特徴について

今回はB777型機の特徴について見ていきましょう。B777の呼び方もさまざまあります。

  • ぼーいんぐなななななな
  • ぼーいんぐせぶんせぶんせぶん
  • びーなな
  • トリプル
  • トリプルセブン

トリプルやトリプルセブンと呼ばれることが一般的に多いと感じます。

B777は大型機に分類され、大きいタイプでは全長73.9mにもなります。ボーイング社の小型機B737(全長約35m)のおよそ2倍の長さを誇ります。空港で見るとその大きさと迫力がよくわかります。座席数も500席を超え、まさに双発旅客機の王様と言えるでしょう。

機体の問題による事故がない極めて安全な旅客機

1995年のデビュー以来、20年以上に渡って1000機以上のB777が運用されていますが死亡事故は3件のみ。2014年のマレーシア航空370便がインド洋で墜落した事故(原因不明)を除いて機体が原因で発生した死亡事故は確認されていません。安全面においても信頼性のある優秀な機体ということですね。

信頼性の高さからも現在、2機のB777が日本国政府専用機として使用されています。首相をはじめとする政府要人や皇族の方を安全に目的地に運ぶ重要な任務を担っています。

目次

B777を見分ける方法

B777はボーイング社が、生産している旅客機の中で最も大きい機種です。他の機種と比べるとその大きさが圧倒的なため、比較的見分けることが容易な機種です。


大韓航空のB777 エンジン

とにかく大きい飛行機

B777は日本国内の空港で見られる飛行機としては最大級の大きさになります。比較としてよく小型機のB737が引き合いに出され「B777のエンジンの直径がB737の胴体の直径と同じくらい」と表現されます。

B737の胴体(客室部分)の直径がおよそ3.5m。B777のエンジンの直径が約3.4mとのことなので、B777のエンジンに人を横に何人も並べることができるくらい大きい機体であることがわかります。

(左:B777のエンジン 右:B737の機体)
出典:https://www.quora.com/Since-a-777-s-engine-is-similar-in-size-to-a-737-what-would-happen-if-you-replaced-a-777-engine-on-737
(奥:B777の機体とエンジン 手前:B737-8)

メインギアは3列

メインギアのタイヤの数はB737は1列。B767,B787は2列。そしてB777は3列と機体のサイズが大きくなるに従って増えていくことがわかります。注意点としては、日本航空の新たなフラッグシップとなったエアバスA350-1000型機もメインギアに3列のタイヤを備えているため、混同しないようにしましょう。

お尻が特徴的

B777はおしりが特徴的です。飛行機のおしり、つまり後部の先にはAPU(補助動力装置)と呼ばれる小さめのエンジンが設置されています。その部分の形がB777は他の航空機と異なります。

B777のお尻の形状はまるでストローを潰したような形状が特徴です。この形だけ目に焼き付けておけばお尻だけでB777を見分けられるようになるでしょう。

B777-200とB777-300の見分け方

2024年現在、運行されているB777には大きく分類するとB777-200型機とB777-300型機の2つの種類があります。

他の機材でも見られるネーミング手法ですが、この2つの機体は前後の長さ(全長)が異なり、-300型機の方が長く、乗客数を多く乗せることができます。

  • B777-200型機  全長:63.7m  乗客数:400人程度(2クラス)
  • B777-300型機  全長:73.9m  乗客数:450人程度(2クラス)

-300型機は10m以上も長く、-200型機の全長の16%増しという長さになります。ボーイング社最大の旅客機であり一部2階建て構造のB747型機の後継需要を受け持つ機体としてB777-300型機は位置付けられています。

B777-200とB777-300の違いは機体の長さ!見分ける鍵はドアの数🚪

B777-200とB777-300は全長と乗客数が大きく異なるため、それだけ脱出用のドアを多くする必要があります。そのため-200型機は片側4ドア。-300型機は片側5ドアとなりました。

B777-200型機 片側4ドア 全長63.7m

B777-300型機 片側5ドア 全長73.9m

B777は日本国政府専用機にも採用されています

日本の政府専用機は、皇族や首相などの要人を輸送することを主な任務としている国を代表する飛行機です。重要な国際会議や首脳会談があるときに利用され、要人がタラップを使って降機してくるシーンは、現地のニュースに必ずと言っていいほど映るため、国の威厳を示す意味でも重要な機体になります。

ラッコ

政府専用機は購入から維持・管理まで莫大な費用がかかるため、大きな機体であるほど経済的に豊かな国でなければ保有できない現実があります。

B777は現在、飛行している飛行機の中では最大級の大きさであり、コストとしては高額な部類になります。

日本の政府専用機として考慮される要件は、

  • 東京からアメリカ東海岸まで無着陸でフライトできる航続性能
  • 不具合の少ない安全性の高い機種
  • 数百人を輸送できるキャパシティ
  • 国内の航空会社が採用しており国内に整備環境がある機種
  • 同盟国アメリカへの外交的配慮

B777の諸元

諸元 B777-200 B777-200ER B777-200LR B777-300 B777-300ER B777F
全長 63.7 m 63.7 m 63.7 m 73.9 m 73.9 m 63.7 m
翼幅 60.9 m 60.9 m 64.8 m 60.9 m 64.8 m 64.8 m
高さ 18.5 m 18.5 m 18.5 m 18.5 m 18.5 m 18.5 m
最大離陸重量 247,200 kg 297,550 kg 347,450 kg 299,370 kg 351,535 kg 347,810 kg
航続距離 9,700 km 14,260 km 15,843 km 11,135 km 13,650 km 9,200 km
座席数 314 – 396 314 – 396 317 – 400 368 – 451 396 – 550 なし
エンジン GE90-85B / PW4077 / RR Trent 875 GE90-94B / PW4090 / RR Trent 892 GE90-110B1 / GE90-115B GE90-92B / PW4090 / RR Trent 892 GE90-115B GE90-110B1 / GE90-115B
巡航速度 M0.84 M0.84 M0.84 M0.84 M0.84 M0.84
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