ドット絵エアポートを作ってみたい!空港施設をゲームの世界観で見てみよう!

「空港がドット絵で表現できたらさぞかわいいのでは?」

そんなことを思ったりします。ドット絵なんて古臭いと思われがちですが、ドット絵の昔ながらの味わい深さは画像技術が大幅に向上した現在でも一つのジャンルとして市民権を得ています。

ありそうでなかったドット絵によるエアポートを作っていきます。

PAPI(進入角指示灯)

まずは空港にほぼ必ずある進入角指示灯(通称:PAPI,パピ)ですね。普通に飛行機に乗っているだけでは気づかないと思いますが、パイロットの方にはお馴染みの空港施設です。

着陸のための降下の際に滑走路までの距離と現在の高度が適切かを教えてくれるライトです。滑走路の脇に4つ1セットで並んでいます。

ラッコ

PAPIかわいいよね!

ローカライザーアンテナ

ローカライザーアンテナは無線電波で到着機に対して滑走路への水平方向の適切な飛行経路を示してくれます。横長で足がたくさんある無線施設です。滑走路の短い辺に沿って平行に設置されます。

グライドパスアンテナとは仲良しで2人で飛行機の着陸を支援しています。

グライドパスアンテナ

グライドパスアンテナは無線電波で滑走路までの適切な降下高度を到着機に伝えます。ローカライザーアンテナさんとセットで”ILSアプローチ”という滑走路への進入システムを構成しています。

霧で滑走路が見えない時でもパイロットを安全に地上まで誘導してくれます。

ウインドソック

別名、吹き流しともいい、パイロットに視覚的に滑走路近くの風向風速を伝えます。

空港気象ドップラーレーダー

球体のドームにおおわれたレーダーです。空港周辺の悪天候を探知し、風が急激に変化したり、ダウンバーストと呼ばれる飛行機を墜落させるほど強力な下降気流を探知します。

現代の飛行機が安全に離着陸できているのは空港気象ドップラーレーダーのおかげです。

空港監視レーダー (ASR:Airport surveillance radar)

空港から約110km以内の空域にいる航空機の位置を探知することができます。構造は網状で4秒で1回という高速で回転しています。

レーダーのおかげで飛行機の細かい位置をパソコン画面で把握することができ、空間を効率的に使うことができています。

エプロン照明灯 (Apron flood lighting)

エプロン灯は駐機場の高い位置に設置されており、夜間などに飛行機と駐機場全体を照らしてくれます。エプロン灯のおかげでお客さんの乗り降りや荷物の出し入れ、給油などの作業が安全かつスムーズに進みます。

また深夜、飛行機が駐機場で休んでいる時に不審者が機体に近づかないように見守ってくれています。

管制塔 (タワー)

管制塔は空港で最も高くて目立つ建物です。管制塔内には管制官が無線通信で飛行機に離陸や着陸の指示を出しています。飛行機が安全に運行できるように日々、見守ってくれています。

管制塔の上にのっているゴルフボールのようなものは地上を移動している飛行機や車両を探知するためのレーダーです。

こちらは羽田空港の旧管制塔です。

こちらは関西国際空港の管制塔です。管制塔は上から見ると円の形をしているものが多いですが、関空の管制塔は四角形の斬新な形をしています。関空も羽田も管制塔の設計は東京国立博物館などを手掛けた安井建築設計事務所です。

各空港の管制塔を見るのも楽しいですね。

滑走路距離灯(RDML:Runway Distance Marker Light)

滑走路距離灯は滑走路の横の草地に1,000ft(約300m)毎に設置されており、離着陸するパイロットにその地点からの残りの滑走路距離を教えてくれます。

「3」と表示されていれば残り3,000ft(約900m)、「5」と表示されていれば残り5,000ft(約1,600m)の滑走路距離があることを示します。

画像の「3」と「5」のどちら側が見えるかは、滑走路の使う向きによって変わります。

VOR/DME

飛行中の航空機に電波で方位情報と距離情報を提供する装置です。特定の周波数の電波を発しており、航空機が周波数をあわせると、そのVOR/DMEまでの方角と距離がわかります。

滑走路灯 (Runway Edge Light)

滑走路の長い辺の両側に設置されており、夜間などに滑走路の場所をライトで示します。

通常、60m間隔で設置され、基本は白の光ですが、滑走路の末端に近づくにつれ黄色の光で末端が近いことを伝えます。地上に突出しているため航空機や車両に踏まれることがあるが、機体への損傷を防ぐために壊れやすい作りになっている。

誘導路灯 

駐機場と滑走路を結ぶ道を誘導路と呼びますが、その道を照らすのが誘導路灯です。

夜間や霧などで視界が悪いときにパイロットが道に迷わないように陰ながら見守っています。

航空灯火のはなし

空港には夜間の運用を安全に行えるように滑走路や誘導路をはじめ、多くの航空灯火が設置されています。日本で2番めに規模の大きい空港である成田空港の場合、設置されている灯火の数は26種類・1万5,700灯といわれています。

航空灯火は飛行機に滑走路の位置を示したり道から逸れたりしないようにするためにあり、航空機の運行に必要不可欠な重要施設です。灯火の球切れや故障が事故を招くこともあるため、灯火の維持・管理は専門の技術者により日々行われています。

爆音機

爆音機はガスを用いて大きな破裂音を発生させることで、鳥などの動物を追い払います。

空港では滑走路周辺に配置して飛行機が鳥に衝突するバードストライクを未然に防止します。

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