短期予報解説資料を読もう！25年2月8日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

短期予報解説資料　2025年2月8日03時40分発表

１．実況上の着目点

① 日本付近は強い冬型の気圧配置となっている。 日本海寒帯気団収束帯 （JPCZ） が北陸地方を指向。 西～北日本の日本海側を中心に、 雷を検知し3時間に5～15cmの降雪を観測。 JPCZ上の低気圧が接近した北陸地方では、7日夜は降雪が強まり、新潟県や石川県では顕著な大雪を観測した所がある。

② 500hPa5160m付近に-42℃以下の寒気を伴ったトラフがあって、東進。

③ 日本海北部に低気圧があって、南下。

④ 冬型の気圧配置の影響で、気圧の傾きが大きくなっており、全国的に雪を伴った強い風や非常に強い風が吹き、波が高く大しけとなっている所がある。

２．主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 日本付近の強い冬型の気圧配置は、9日にかけて続く。1項②のトラフは、8日朝にかけて東～北日本を通過する。東～北日本は 500hPa-39℃以下、西～北日本は 850hPa-9℃以下の寒気に覆われ、大気の状態が非常に不安定となり、降雪が強まり大雪となる所がある。

西～北日本では 9 日にかけて、大雪による交通障害に警戒し、着雪やなだれ、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。局地的には竜巻などの激しい突風に注意。

なお、1項①のJPCZは8日朝までに不明瞭になり、1項③の低気圧は8日夜までに東北地方に進み不明瞭になるが、 9日にかけて西～北日本日本海側では下層風が収束する所があり、周辺では雪雲が発達し、短時間に降雪量が増えるおそれがあるので留意。

② 冬型の気圧配置の影響で、 雪を伴った強い風や非常に強い風が吹き、 しけや大しけとなる所がある。8日は、 北日本では暴風雪や高波に、 西～東日本では高波に警戒。 全国的に9日にかけて、 強風や風雪、高波に注意。

③ 10日は、高気圧が東シナ海に移動し冬型の気圧配置は次第に緩むが、西～北日本は 850hPa-9℃以下の寒気が残り、 日本海側を中心に降雪が続き大雪となる所がある。 また、 気圧の傾きが大きくなり、雪を伴った強い風が吹き、波が高くなりしけとなる所がある。10 日は、西～北日本では大雪や着雪、なだれ、強風や風雪、高波に注意。南西諸島では高波に注意。

３．数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

４．防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間)：多い所(100mm以上)はない。

② 降雪量(06時からの24時間)：関東甲信80、東北・北陸・近畿70、東海・中国60、北海道30、九州北部20、四国15cm。

③ 波浪(明日まで)：東北・伊豆諸島・小笠原諸島・北陸・近畿6、その他3～5m。④ 高潮（明日まで） ：北日本では、注意報基準を超過する所がある。

５． 全般気象情報発表の有無

「大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報」 を05時頃に発表予定。